髄液検査

髄液の一般的性状

色調	無色透明
総量	100ml
pH	弱アルカリ性(pH7.31~7.34)
比重	1.005~1.008
液圧	70~180mmH2O
細胞数	5μ/l以下
蛋白	15~45mg/dl
糖	45~90mg/dl
クロール	120~125mEq/l

混濁の原因
髄液に白血球や細胞が増加すると混濁する。
軽度の細胞の増加で日光微塵が見られる。
著明に増加した場合は日光微塵は見られず、強く混濁する。

黄染の原因
古い出血では、赤血球が破壊され黄色を呈する(キサントクロミー)

髄膜炎の共通の特徴
液圧、細胞数、蛋白は髄膜炎で増加する。
糖、クロールは髄膜炎で減少する。
(クロールは蛋白が増加すると低下する)

・真菌性髄膜炎
単核球が増加する、リンパ球が増加する、糖が低下する

・細菌性髄膜炎＝化膿性髄膜炎
多核球が増加する、好中球が増加する、糖が低下する

・結核性髄膜炎
クロールの著明な減少






典型的な髄膜炎所見としては、
細胞数の増加（好中球優位：細菌性、リンパ球優位：ウイルス性・結核性・梅毒性・真菌性）
糖の低下と蛋白の増加（細菌性、真菌性、結核性）、クロール（Cl）の著明な減少（結核性）がみられます。

毒物及び劇物取締法

◆毒物
水銀、塩化第二水銀、ヒ素化合物、シアン化合物、アジ化ナトリウム

☆語呂合わせ
シアが銀さんに2gヒ素盛って、味がなんか変
(シアン化合物、水銀、塩化第二水銀、ヒ素化合物、アジ化ナトリウム)
×次亜塩素酸ナトリウム


◆劇物
クロロホルム、メタノール、塩化第一水銀、二硫化水素、塩酸、硝酸、硫酸、硫酸銅、過酸化水素、フェノール、ピクリン酸、ホルマリン、水酸化ナトリウム、メチルアルコール、アニリン、アンモニア水

☆語呂合わせ
メタモンさんとピクミンさんの劇は二流で苦労する。劇第一部から超過。劇の舞台は海(マリン)。水中で酸素がない。助けて兄さん。
(メタノール、酸→塩酸・硝酸・硫酸・硫酸銅、ピクリン酸、劇物、二硫化水素、クロロホルム、塩化第一水銀、過酸化水素、ホルマリン、水酸化ナトリウム、アニリン)

高圧ガスボンベの色

高圧ガスボンベの色

水素	赤色
酸素	黒色
二酸化炭素	緑色
アセチレン	褐色
アンモニア	白色
プロパン	灰色
窒素	灰色
塩素	黄色

精密度、正確度

◆正確度
測定値の偏りの程度を示す。

・正確度の評価指標
回収率、回帰式、相関係数、標準血清による検定、標準法との比較


◆精密度
測定値のバラツキの程度を示す。

・精密度の評価指標
標準偏差(SD)、変動係数、再現性、管理血清の測定

☆語呂合わせ
変な性癖を再現する菅さん。
(標準偏差、変動係数、精密度、再現性、管理血清)

検査基準値

検査基準値

◆各項目の基準範囲

HbA1c(グリコヘモグロビン)	4.3~5.8%
グリコアルブミン	12~16%
Glu(血糖)	空腹時　60~100mg/dl 随時　60~140mg/dl
尿酸	4.0~7.0mg/dl M 3.0~6.0mg/dl F
K	3.7~4.8mEq/l
Na	135~145mEq/l
Ca	8.5~10.2mg/dl
Cl	98~108mEq/l

☆語呂合わせ
警察みんなよっぱらい
(K、3.7、4.8)
内容はないよお
(Na、140前後)
カールの箱は当店に
(Ca、8.5、10.2)
100mクロール
(100前後、Cl)


◆病態識別値　つまりこれの逆が正常
HbA1c≧5.8%(日本糖尿病学会)
尿酸≧7.0mg/dl(日本痛風・核酸代謝学会)
総コレステロール≧220mg/dl、トリグリセリド≧150mg/dl、LDLコレステロール≧140mg/dl、HDLコレステロール＜40mg/dl、(日本動脈硬化学会)

◆パニック値
血糖　<50および>500mg/dl