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■ABO式血液型
血液中の抗原、抗体の種類によって決める。
日本の血液型比率は、A型が4割 O型が3割 B型が2割 AB型が1割 である。
赤血球中に抗原、血清中に抗体が存在する。
■表検査と裏検査
表検査は抗原を調べる。裏検査は抗体を調べる。
赤血球中に抗原、血清中に抗体が存在するので、
表検査は患者の赤血球と抗Aまたは抗B血清試薬を混ぜる。
裏検査は患者の血清とAまたはB血球試薬を混ぜる。
例)A型の場合
表:患者血球中にA抗原が存在するので、抗A血清試薬とのみ反応し、凝集を起こす。
裏:患者血清中に抗Bが存在するので、B血球試薬とのみ反応し、凝集を起こす。
■亜型
通常より抗原量が少ない。
例)Bm型(Bの亜型)の場合
・表検査
B抗原の量が少ない→抗Bとの凝集は陰性
B型なのでA抗原を持っていない→抗Aとの凝集は陰性
よって、表検査ではO型のように見える。
・裏検査
B抗原は少ないが、抗Aは持っているので、A血球と凝集陽性
B型は抗Bを持っていない→B血球とは凝集陰性
よって、裏検査ではB型となる。
■Rh式血液型
血球中の「C・c」、「D・d」、「E・e」の3組の対立因子からなる抗原により決まる。
特にD因子が重要で、D因子をもつ場合(DDまたはDd)をRh(+)、持たない場合(dd)をRh(-)とする。
日本人では99.5%がRh(+)、白人では85%がRh(-)である。
血液中の抗原、抗体の種類によって決める。
日本の血液型比率は、A型が4割 O型が3割 B型が2割 AB型が1割 である。
赤血球中に抗原、血清中に抗体が存在する。
| 赤血球中の抗原 | 血清中の抗体 | |
| A型 | A抗原、H抗原 | 抗B(B抗原に対する抗体) |
| B型 | B抗原、H抗原 | 抗A |
| O型 | H抗原 | 抗A、抗B |
| AB型 | A抗原、B抗原、H抗原 | なし |
■表検査と裏検査
表検査は抗原を調べる。裏検査は抗体を調べる。
赤血球中に抗原、血清中に抗体が存在するので、
表検査は患者の赤血球と抗Aまたは抗B血清試薬を混ぜる。
裏検査は患者の血清とAまたはB血球試薬を混ぜる。
| 表検査 | 裏検査 | |||
| 抗A試薬 +患者血球 |
抗B試薬 +患者血球 |
A血球試薬 +患者血清 |
B血球試薬 +患者血清 |
|
| A型 | + | - | - | + |
| B型 | - | + | + | - |
| O型 | - | - | + | + |
| AB型 | + | + | - | - |
表:患者血球中にA抗原が存在するので、抗A血清試薬とのみ反応し、凝集を起こす。
裏:患者血清中に抗Bが存在するので、B血球試薬とのみ反応し、凝集を起こす。
■亜型
通常より抗原量が少ない。
例)Bm型(Bの亜型)の場合
| 表検査 | 裏検査 | |||
| 抗A試薬 +患者血球 |
抗B試薬 +患者血球 |
A血球試薬 +患者血清 |
B血球試薬 +患者血清 |
|
| Bm型 | - | - | + | - |
B抗原の量が少ない→抗Bとの凝集は陰性
B型なのでA抗原を持っていない→抗Aとの凝集は陰性
よって、表検査ではO型のように見える。
・裏検査
B抗原は少ないが、抗Aは持っているので、A血球と凝集陽性
B型は抗Bを持っていない→B血球とは凝集陰性
よって、裏検査ではB型となる。
■Rh式血液型
血球中の「C・c」、「D・d」、「E・e」の3組の対立因子からなる抗原により決まる。
特にD因子が重要で、D因子をもつ場合(DDまたはDd)をRh(+)、持たない場合(dd)をRh(-)とする。
日本人では99.5%がRh(+)、白人では85%がRh(-)である。
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